大阪市内での孤独死について新聞で報道されていた件

昭和介護センターの中山です。

 

少し暗いテーマではありますが、

「孤独死」

を取り上げたいと思います。

 

令和2年12月7日の新聞で、

東京23区と大阪市で2017年~2019年の孤独死が

計538人に上る事が明らかになった。

という報道がありました。

 

気になったのは、同居する方がいる方の孤独死。

大阪市内だけで上記3年間に限っても、

90人も居たそうです。

 

うち、死後4~7日以内に発見されたのが約7割。

発見まで1か月以上が経過していた方は7人もおられます。

 

同居している方がいるのになぜ・・・と思いますが、

要因を見ていきましょう。

 

 

発見が遅れた要因別では、

同居の家族が認知症:28人

家族と家庭内別居 :11人

家族が入院中   :8人

家族が旅行・外泊 :7人

死亡した本人や家族が引きこもり状態:7人

と続きます。

 

社会問題にもなっている認知症が、やはり1位。

 

中には、認知症の姉と暮らしていた妹が亡くなっていたケースもあります。

 

【認知症の姉と同居する妹が急死したケース】

72歳の妹が自宅で急死。

家の前に立ち続ける姉を近所の人が不審に思い、民生委員に連絡。

民生委員が訪問したが、

姉は「夕方には妹が帰ってくる」と立ち入りを拒否。

警察官が数日間説得して家に入ると、ごみが散乱した室内で妹の遺体が見つかったそうです。

 

 

弊社は訪問介護を中心に介護事業を展開しているため、このような認知症の方がおられる家庭に入る事も多数あります。

 

独居の方であれば、

安否確認を兼ねた家事の援助。

といったサービスもあり、孤独死の防止や早期の発見に一役買っているのだな。

と感じることもあります。

 

 

私が孤独死を発見した事例は2件あります。

1件目は、末期がんの方を自宅で看取るサービスです。

こちらは、医師と看護師とヘルパーで順番に訪問していたため、予期できました。

 

前日に、そろそろ意識も混濁し、黄疸も強くなって息も小さくなっていたため、訪問時には

「やっぱり…」

という気持ちで受け入れられました。

 

しかし、もう一件は、急死の方です。

しかも、記事にあるような同居の家族様がおられた方。

 

よくお酒を飲む方で、

亡くなる前日、

夏の盛りで外は強い日差しが降り注ぐ中、

自宅内は冷房が適度にきいていました。

 

利用者様は半袖と短パンで高校野球を見ながら陽気にお酒を愉しんでおられました。

 

家族様は自営で販売を行われている方で、九州まで1週間の長期の買い付けに出た2日目がこの日でした。

 

朝食後の服薬ができている事を確認し

自宅の片付けを行い

食事の提供を行なって退室しました。

 

そして翌日の昼、

インターホンを押し、いつも鍵を開けたままにされている玄関の扉を開けて入室しました。

 

前日以上に冷房がよくきいた部屋で

利用者様は半袖と短パンのまま

リビングのソファで横になられていました。

 

酔いつぶれてしまったのかと思い、声をかけても反応がありません。

寝ているのだと思い荷物を置いて体を揺らすと

腕がダランと下がって体がずれ、体の下には嘔吐の跡がありました。

 

急いで救急車を呼びながら状態の確認。

すでに息はしておらず、心拍も取れませんでした。

 

救急隊が来るまでは。と心肺蘇生を試みましたが、救急隊到着後に死亡確認。

 

帰らぬ人となりました。

 

10年間も訪問介護をやっていてこの1件だけなので、かなり確率は低いですが、急死の孤独死の発見は訪問介護では有り得ることです。

 

この方の場合ではヘルパーが訪問していたため、死後1日未満で発見されましたが、訪問がなければ、家族様が帰宅予定であった4日後まで発見されていません。

ヘルパーが担う役割の大きさを感じた場面でもありました。

 

長々と語ってしまいましたが、

記事に話を戻しましょう。

 

死亡者の年齢は、

60代以上:58人

40~50代:26人

20~30代:6人

となっています。

 

個人的には、20~30代の6人が衝撃的でしたが

当然高齢者が多くを占めます。

 

これからさらに高齢化が進む中で、孤独死は大きな問題になってくると思います。

 

大阪府監察医事務所の方も

「介護する同居者が高齢や認知症の場合、特にリスクが高い。そういう課程を行政が積極的に把握し、支援する必要がある」

とおっしゃっています。

 

昭和介護センターのメインエリアである大阪市東淀川区でも、取り組みはされています。

その一例が

「見守り相談室」

(↑東淀川区社会福祉協議会のページへのリンクを貼っています)

 

福祉専門職のワーカーを配置し

行政と地域が保有する要援護者情報を活用して

①要援護者の把握

②孤立死の防止

③徘徊などに対する地域での支え合い

の機能と、区社協のもつコミュニティソーシャルワーク機能を一体的に果たすことで、地域におけるきめ細やかな見守りネットワークの実現をめざしています。

 

 

今後も行政には様々な支援の仕組みを作成していただけるようにお願いしたいですね。

できれば官民のネットワークを使って税金の使用が少ない仕組みにしていただきたいので、民間である私たちも積極的に参加していきます。

 

 

株式会社クオリス

昭和介護センター

エリアマネージャー

中山 高文

大阪市東淀川区の

上新庄(ええやん豊新昭和介護センター)

淡路(おおきに淡路昭和介護センター)

井高野(あしすと井高野昭和介護センター)

の3か所で訪問介護事業所を運営しています。

約80名のホームヘルパーさん達とともに、

日々地域の福祉に貢献できるよう奮闘中です。

各店舗にて、正社員・パートの募集を行っています。

詳しくは、ホームページ内の求人情報のページをご覧ください。

ご利用者様のサービス依頼についても受け付けています。

在宅扱いであれば、ご自宅に限らず、サービス付き高齢者住宅・有料老人ホームなどの施設でも、住まいの形態は問わず訪問します。

お気軽にご相談ください。

株式会社クオリスでは、

●クオリスケアセンター城東
●クオリスケアセンター生野
●クオリスケアセンター住吉
●クオリスケアセンター東住吉
●クオリスケアセンター平野
●クオリスケアセンター八尾
●クオリスケアセンター旭
●クオリスケアセンター住之江
●クオリスケアセンター東成

でも介護事業を行なっております。

クオリスケアセンターの詳細につきましては、

株式会社クオリスのホームページ↓

http://hp.kaipoke.biz/1c4/

または、QLSホールディングスのホームページ↓

http://qlshd.co.jp/

をご覧ください。

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